イギリス留学時代にお世話になっていたランドレディー(大家さん)はお料理が上手でした。
日曜日のメニューはお肉のローストと決まっていて、ローストポーク、ローストチキン、ローストダック…どれも美味しかったのですが、私が一番好きだったのはローストビーフでした。
付け合わせは、ポテトと根セロリのマッシュ、ヨークシャープディングが最高の組み合わせです。
あと忘れちゃいけないのがグレービーソース!均等にかかってないと争いが起こる程魅力的なグレービー。(肉汁の入ったソース)
日曜日の午後、今のように携帯電話もない時代です。お店は休みだしテレビもつまらない。
友人とは昨日遊んで疲れたしまた明日も会うしで
ひとり部屋でのんびり過ごしていると、キッチンからいい匂いがしてきます。お肉の焼ける香りと野菜の茹で上がる匂いがたまりません。
課題をやろうが本を読もうが、もう気はそぞろです(笑)。
「今日は何のローストかなぁ待ちきれない!」
「Dinner's ready!」の声がすると上の階のハウスメイトのドアが待ってましたと開き、みんな速やかにダイニングに集まってきます。
ローストしたお肉を切る電動ナイフの音も日曜日の午後あるあるでした。
これを書いている今も日曜日の午後。
ローストビーフは待っていても出てきません。
食べたいなら自分で作るしかないのです!
あの頃の小さな幸せが懐かしいなぁ。
まるで昨日の事のように話をしがちですが
もう数十年前の事なのですね…
(中央にあるのがヨークシャープディングです)
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